出店記録
アート&ライフマーケット2009 in 宝塚 <その9>



そのときは何の前触れもなくやってきました。

開場から40分。

あれだけ避けられていた(?)私たちのブースに、
お客さんが次々と立ち止まり始めたのです。
しかも、冷やかしではありません。
みなさん買う気マンマンの方ばかり!

パッと手に取られて「これくださいな」とおっしゃる方もいれば、
あれもとこれも手に取られて吟味された上で、
「じゃぁこれください」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
商品の詳しい説明を求める方もいらっしゃいましたし、
どんな飾り方がいいか、手入れはどうしたらいいか、
といったことを聞かれる方もいらっしゃいました。
中には数個まとめて買ってくださる方もいらっしゃいましたし、
お友達を呼んで勧めてくださる方まで!!!


(接客するマリコです。)


(左端のパープルのカットソーを着た女性がつーちゃんです。)

しーちゃんはリースの作成者ではないので、
マリコやつーちゃんほど詳しい説明はできなかったけれど、
お客さんが手にとってくださったリースに合わせて、

「このリースは白い壁でも木のドアにかけても映えると思います」とか
「この○色をリースで使ってるのは珍しいんですよ」とか
「このお色でしたら、こちらのリースもいいかもしれません」などなど、

とにかく一生懸命お話させてもらいました。

リースは白い壁にかけることが多いので、
A4くらいの大きさの方眼紙に英字新聞を張った板をリースの下に敷いて見せ、

「壁にかけるとこんなイメージになります」

と、実演させてもらったりもしました。

「白い壁にかけるとちょっと雰囲気が変わるんですよ」

なんて、ちょっと知ったかぶりしたりして。(笑)

マリコとお話していたお客さんはリースをくんくん嗅いでらっしゃる方が多かったので、
きっとポプリのリースは香りがするのだということを話していたのでしょう。

とにかくお客さんがどんどん来てくださるので、私たちはてんやわんや。
嬉しい悲鳴です。
リースは次から次へと売れていきました。

在庫は結婚式の引き出物袋1袋分あったので、
1個売れたら1個補充しよう、もし売れない商品があったら選手交代させよう、
という計画で、机の下に隠してありました。
が、そんな悠長なことを言っている状況ではありません。

とにかくどんどん売れて行くので、すぐに机の上がスキスキになってしまいます。
品薄の貧相なお店にならないよう、隙を見つけてせっせと補充しました。
お客さんと話しながら、さりげなく出していると、
出したそばから別のお客さんに「それちょっと見せて」
と、手に取られ、そのまま売れて行く・・・ということもありました。

そんなわけで、机の下に隠してあった在庫はあっという間に品切れました。

12時半を過ぎて、少しお客さんの波が途絶えたときに
マリコにそのことを伝えるとかなり驚いたようです。

「うそぉ?!いつの間に??」

と、素っ頓狂な声を上げていました。(笑)

今回用意したリースはマリコが作成したものがほとんどでしたが、
つーちゃんの作品も15点ほどありました。
以前にもお話しましたが、二人の性格は全く異なります。
その性格の違いがリースにも反映されるのか、
二人の作るリースはまったく趣が異なっていました。

面白いことに、つーちゃんの作品を気になって手に取った人が、
「あっちも気になる」と言って手に取るリースは、
必ずつーちゃんが作ったものでした。
その逆もまた然り。
マリコのリースが気に入った人が迷う候補として手に取るのは、
必ずマリコの作った別のリース。
決してつーちゃんのリースではないのです。

二人の全く異なる個性の出た、趣の異なるリース。
それぞれにそれぞれのファンがいるようです。

つーちゃんのリースが好きな人と、マリコのリースが好きな人、
面白いほどハッキリ好みが別れていました。

どちらのリースが優れていて、どちらのリースが劣る、ということではなく、
それぞれにそれぞれの魅力があって、
お客さんによって「こっちが好き」というのがあるということのようです。

最初は一人でポプリのリース作りを始めたマリコでしたが、
つーちゃんという仲間を得られたのは大きかったと思います。
今回の出店にあたっても、マリコの作品だけでなく、
つーちゃんの作品が加わったことによって、
商品に幅(バリエーション)を持たせることができました。


今回はお正月用、クリスマス用、一般用の主に3種類のリースを用意していました。
その中でも特にクリスマス用にと作った星型のリースは超売れ筋商品でした。
大・中・小と大きさも色々あったのですが、どれも大人気。
ディスプレイしたときはあまりの星型の多さに、正直、
「こんなにいっぱい大丈夫なの?」と不安に思っていたしーちゃんでしたが、
「もっと星型はないの?」と、とにかく星型を求めるお客さんが続出。
ちょっと他のブースを見て回って戻ってくると、
気に入っていた星型が売れてしまったとかで、
残念がるお客さんもいらっしゃいました。
丸いリースはよく見かけますが、
星型のリースは珍しいのかもしれません。

マリコ曰く、初めて星型のリースベースを手にしたときは、
どんな風にポプリを置いていったらいいか分からず、作れなかったそうです。
そのため、星型のリースベースはしばらく押入れの中で眠っていたのだそう。
ところが、今回のイベント準備として様々なリースに挑戦しているうちに、
「星型はこんな風にしたらいいかも」と、アイディアがふっとひらめいたのだとか。
1つ作ると、次はこんな感じで作ってみよう、あんな感じで作ってみよう、と、
どんどんアイディアが沸いてきたのだそうです。
今回のイベントがなければずっと作れなかったかも、と言っていました。

この日に向けて、色んなリースを出品したい、色んなリースを楽しんで欲しいと、
マリコは自分を追い込んで製作に没頭していました。
開催日は決まっていましたから、それまでに作成しなければ出品できません。
そんな極限まで追い込まれた状況がよかったのでしょうか。
普段なら沸いてこないようなアイディアが生まれたようです。

「星型リースに出会ったことで、リース作家として成長できたと思う。」

と後に語っています。

マリコにとって、星型リースはそんな特別な思い入れのあるリースだったようです。
それが一番の売れ筋商品になったなんて、なんとも不思議なものです。


ディスプレイには小さなベンチやイーゼル、コースターなどの小物を使っていたのですが、
そういった小物とリースをセットで売って欲しいというお客さんもかなりいらっしゃいました。
そのため、小物の値段(原価)を考慮した上で可能と判断したものについては、
急遽セットとして販売するということもありました。

実際にお客さんを目の前にしてみないと、何が起こるかわかりませんね。
現場でのとっさの判断を求められる場面がちょこちょこありました。


マリコ、つーちゃん、しーちゃん3人のコンビネーションはバッチリでした。
お客様とお話し、リースを選んでいただき、セロファンで包んで紙袋に入れお渡しする。
こういった一連の作業を、気がつくと自然に分担してできていました。
こんな息ピッタリの3人だったからこそ、
現場でハプニングが起きても対応できたのかなぁと思います。


ふと気がつくと12時半を過ぎていました。
お客さんたちはお昼ご飯に行かれたようで、
会場全体が少し落ち着きを取り戻していました。
私たちも今のうちに順番にお昼ご飯に行くことにしました。






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